Libro y diálogo 本と対話。

大好きな本と日々雑感。メキシコでの生活も含めて。

『たかが世界の終わり』

 

 


ドラン監督&マリオン・コティヤール/映画『たかが世界の終

 

- 理解できない、だから美しく見えるだろう。

『たかが世界の終わり』

 

... グザヴィエ・ドラン監督、しかも名役者ばかりのラインナップで、これは観たい!!と愉しみにしていた作品。登場人物は少なくこれは演劇みたいだなと思っていたら、先ほどこの動画↑ をみて、戯曲が原作だったことが判明。

 

ドラン監督らしく、音楽が充満していて幻想的で酔いそうな色彩がスクリーンに圧倒。さらにまなざし、言葉の持つ意味(最後まで言わずして語らせる言い回し)が素晴らしかったと思う。もう分かるでしょう?と言わんばかりの母との会話。照れが邪魔してあえて悪ぶる妹とのやりとり。嫉妬している兄の辻褄の合わない会話の目的は攻撃。これぞ大人の駆け引きだ~!と観ててみぞみぞしてきました。

(『カルテット』も面白かったけどこっちの方が毒が強くて満足。カルテットは毒なのはありすちゃんくらいだったもん。。)

 

ラスト10分は観てて手に汗握りましたが、アントワーヌはルイを殺すつもりだったのか?と思うのは可哀そうなので、せめて自分が家長としての強さを保ちたかった、妹や母がルイに頼って欲しくはなかった。。と解釈したい。

人間はどこかで自分が一番の場所を持ちたいものだから。仕事で一番でなければ家庭で、その逆もしかり。弱い人といることで自分の存在価値を認められる人もいます。それが悪いことではなくて、すべてはバランスの問題です。

 

最後に真実を伝えられなかった.. というオチがすごくフランス文学っぽいな^^; 個人的にはドラン監督は『わたしはロランス』のほうが恋愛要素強くて好き。

 

 


『たかが世界の終わり』本予告